最小限の JavaFX アプリケーション
ここでは「JavaFX アプリケーション」として実行できる最小限のプログラムをみてみましょう。 JavaFX アプリケーションとして最小限度、必須のものが何であるか理解することが目的です。
何もしない「最低限の JavaFX プログラム」を作成してみましょう。 次の内容で MinFx1.java ファイルを作成してください。
package com.keicode.java.testapps;
import javafx.application.Application;
import javafx.stage.Stage;
public class MinFx1 extends Application {
@Override
public void start(Stage primaryStage) throws Exception {
primaryStage.show();
}
}
これを実行すると次のような空のウィンドウが表示されます。
実行例は「マニフェストを指定しての jar ファイルの作成」をみてください
コードの説明をします。
まず main メソッドがないことに気が付いたでしょうか。 JavaFX では main メソッドは必須ではありません。
JavaFX アプリケーションは javafx.application.Application クラスの派生クラスとして作成します。
開始クラスとして指定されたクラスが javafx.application.Application クラスの派生クラスである場合は、 Java ランタイムはまず、Application クラスの init() メソッドを実行し、その次に start() メソッドを呼び出します。
start() メソッドは Stage のインスタンスを受けとります。 特に start() の引数として受けとるのは、プライマリステージといいます。 これはプログラムのメインウィンドウを表しています。
プライマリステージの show() メソッドを呼ぶことでウィンドウが表示されています。
以上、ここでは何もしない、最低限度の JavaFX プログラムを作成しました。
ここから少しずつ発展させて、説明していきます。